IT

フランチャイズビジネスで重要な商圏分析が無料でできる?! jSTAT MAPが使える!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

有店舗タイプの業種・業態の場合、 新規出店時における立地診断・売上予測という工程は欠かせないものです。 そして、立地診断・売上予測で必要となるのが商圏分析です。これまで商圏分析を行なう場合には、数十万円以上はする専用のGISソフトウェアや有料のサービスを使う必要がありました。 しかし、これが無料でできるようになったのです。それが「jSTAT MAP」です。

フランチャイズビジネスにおける立地診断・売上予測

フランチャイズビジネスにおいてトラブルになりやすいのが、本部が提示した売上予測どおりにいかない(予測と実際の乖離)というものです。
加盟店募集を行う場合、本部から加盟希望者に対して立地診断の結果や予想売上(収益)を提示する場合があります。また、立地診断や売上予測を行わない場合でも、モデル損益などを提示するのが一般的です。
(ただし、立地診断の結果や売上予測は、本部が加盟希望者に対して必ずしも提示しなければならないものとはなっていません。これは、本部の方針によって決めれば良いものとなっています)
 「フランチャイズ・システムに関する独占禁止法上の考え方について(公正取引委員会)」では、以下のように定めています。

加盟者募集に際して、予想売上げ又は予想収益を提示する本部もあるが、これらの額を提示する場合には、類似した環境にある既存店舗の実績等根拠ある事実、合理的な算定方法等に基づくことが必要であり、また、本部は、加盟希望者に、これらの根拠となる事実、算定方法等を示す必要がある。

※「フランチャイズ・システムに関する独占禁止法上の考え方について」の[2 本部の加盟者募集について][(2)イ]より

つまり、本部が加盟希望者に対して予想売上や予想収益を提示する場合には、

  • 根拠ある合理的な算定方法などに基づいて、その額を算出し、
  • さらに、その根拠となる事実、算定方法等を示す 必要がある

ということです。これまでの経験・勘から、これくらいはいけるはず、ではいけないのです。

また、立地診断や売上予測を行わず、モデル損益などを提示する場合においても注意が必要です。
この場合も、そのモデル損益の基礎的データは客観的資料(直営店における過去◯年間の平均売上など)に基づく必要があります。算出の根拠となる数値や、算出の工程に客観性、合理性、正確性をもたせることは必須なのです。

無料のGISサービス「jSTAT MAP」とは?

jSTAT MAP」とは、商圏分析を行なうためのインターネットサービスで、登録をすることで無料で利用できます。このサービスは、独立行政法人統計センターが運用管理を行っている「政府統計の総合窓口(e-Stat)」にて提供されています。
jSTAT MAPのトップページには、以下のように書かれています。

総務省統計局と統計センターは、「統計におけるオープンデータの高度化」の一環として、次のような機能を持ったWebサイトの地理情報システムを提供します。
①利用者の保有するデータを取り込んで分析する機能
②任意に指定したエリアにおける統計算出機能
③地域分析レポート作成機能

「jSTAT MAP」の利用者登録

何はともあれ、まずは使ってみるのが早いでしょう。無料ですし、すぐにチャレンジです。
本サービスを利用するためには利用登録が必要です。 利用登録の流れは、次のとおりになります。

jSTAT MAPにアクセスして利用申し込み

 jSTAT MAPにアクセスし、左側にある「利用申込み」ボタンをクリック、必要事項を入力して利用者登録を行います。jSTAT MAP トップ画面

jSTAT MAP利用申込

申し込み~メールにて配信

申し込みを行なうとメールにて連絡がきます。

jSTAT MAP登録の連絡

その後、利用登録が終わると、ログインのためのユーザーIDとパスワードがメールにて届きます。
これで必要な登録作業は終わりです。簡単ですね。

jSTAT MAP利用登録完了

「jSTAT MAP」を使ってみる

では実際に使ってみまましょう。利用マニュアルもありますので、ここでは基本的な操作を簡単に確認します。
※ jSTAT MAPのマニュアルは、 https://jstatmap.e-stat.go.jp/gis/nstac/の下部にある「利用マニュアル」から確認できます。

ログイン(初めてのログイン)

早速、ログインします。先ほどメールにて届いたユーザIDとパスワードを入力してログインボタンを押してください。

jSTAT MAPログイン

初回ログイン時には、初期パスワードの変更を求められます。

jSTAT MAPパスワード変更

ログイン後の初期画面です。ここから地域をクリックしてスタートです。

jSTAT MAP初期画面

jSTAT MAP地図

地図を表示~場所を検索

地図から店舗(出店候補地)の場所を検索しましょう。左上の「住所または緯度経度、郵便番号を入力してください」から検索することができます。

jSTAT MAP住所検索

レポートを作成

本来は、店舗(出店候補地)の場所を登録、その商圏設定、レポート出力、分析という手順で進めていきます。
あらかじめ、複数ある店舗(出店候補地)の場所・商圏を登録しておくことで、毎回、住所検索する必要がなく、候補地の分析や比較の作業効率が上がります。登録は左上の「プロット」ボタンから行なうことができます。また、手元に店舗(出店候補地)の住所データがあれば、そのcsvデータをシステムにインポートすることで一括で登録することも可能です。さらに、プロットした店舗(出店候補地)の商圏を設定する場合には、「エリア」ボタンから行います。
色々と便利な機能はありますが、ここでは、店舗(出店候補地)の場所を登録をせずに商圏レポートを出力する、簡単な手順を解説します。

「レポート」ボタンを押下する

jSTAT MAPレポート

「リッチレポート」ボタンを押下する

ここではレポート結果をExcel®のファイル形式で出力できるリッチレポート機能を使ってみます。その場で確認するだけであれば「シンプルレポート」でも構いません。jSTAT MAPリッチレポート

作成する内容をチェックする

レポートに出力する内容にチェックします(ここでは全部チェック)。
「円・到達圏」にチェックして「次へ」を押下します。先にエリア(商圏)を登録しておけば、「ユーザーエリア」から登録済みのエリア(商圏)のレポートを集計することができます。

jSTAT MAPリッチレポート作成

レポート出力するエリア(商圏)を設定してレポート出力する

①エリア設定、②地図をクリック、③レポートを作成する、という手順で行います。

jSTAT MAPリッチレポート作成

エリアを「半径設定」または「到達圏」から選択します。「半径設定」にすると、この後にクリックする地点から一定距離(半径)での円を描いたエリアの商圏データ集計を行います。「到達圏」の場合には、徒歩または車での到達圏での商圏データ集計を行います。
ここでは「到達圏」を選択し、徒歩(時速4km)での5分/10分圏を設定しています。

jSTAT MAPリッチレポート作成

店舗(出店候補地)の場所をクリックします。

jSTAT MAPリッチレポート作成

「リッチレポートを作成する」をクリックするとレポート作成がされます。

jSTAT MAPリッチレポート作成

jSTAT MAPリッチレポート作成

jSTAT MAPリッチレポート作成

レポートをダウンロードしてください。↓このようなExcel®ファイルがダウンロードできます。

レポートを確認する

では早速、いまダウンロードしたExcel®の内容を確認してみましょう。
以下のようなタブに分かれています。

順番に見ていきます。

[エリア分析レポート](表紙)

jSTAT MAPエリア分析レポート

[基本分析]

jSTAT MAP基本分析

[周辺地図]

jSTAT MAP周辺地図

[かかる小地域]

jSTAT MAPかかる小地域

[年齢別人口]

jSTAT MAP年齢別人口

[世帯数]

jSTAT MAP世帯数

[経済センサス]

jSTAT MAP経済センサス

[人口・世帯数増減]

jSTAT MAP人口・世帯数増減

[マップキャプチャ]

jSTAT MAPマップキャプチャ


たったこれだけの操作で、ここまでのレポートを出力することができました。
jSTAT MAPに加えて、Excel®を活用することで、商圏分析~立地診断~売上予測という一連のしくみを作ることは十分に可能です。

本来、自店の商圏分析は、外部に委託することなく自ら行なうことがベストです。
特にフランチャイズビジネスにおいては、算出の根拠となる数値や、算出の工程に客観性、合理性、正確性をもたせることは必須と言いましたが、これらの工程を本部にて構築することは重要です。
本部自らが商圏分析を行なうことは、コスト削減だけでなく、商圏をより深く理解した立地診断~売上予測のしくみづくりにつながります。このしくみを構築することは、強い本部を作る必須条件といえます。

フランチャイズ本部の皆様、本部構築を考えている皆様、ぜひ商圏分析にチャレンジしてみましょう。

とはいえ、いきなり、これらのしくみを作るのは難しいことも事実です。カーネルコンサルティングでは、 jSTAT MAP & Excel®を活用した商圏分析~立地診断~売上予測の仕組みづくりをご支援しています。


※以上の情報は、2017/2/26時点において作成したものです。jSTAT MAPの仕様変更などがあった場合には、随時、本内容も変更しますが、リアルタイムに変更できないことはご了承ください。 最新の情報は、jSTAT MAPのWEBサイトおよび掲載されているマニュアルをご確認ください。

※Microsoft®Excel®は、米国MicrosoftCorporationの、米国、日本およびその他の国における登録商標です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

無料の商圏分析サービス「jSTAT MAP」+「Excel®」による立地診断~売上予測のしくみづくり

フランチャイズビジネスにおいてトラブルになりやすいのが、本部が提示した売上予測と実際の乖離です。

本部が加盟希望者に対して、立地診断の結果や予想売上、モデル損益を提示する場合には、「根拠ある合理的な算定方法などに基づいて算出し、その根拠となる事実、算定方法等を示す」必要があります。

商圏をより深く理解した立地診断~売上予測のしくみづくりは、強い本部を作る必須条件といえます。

無料の商圏分析サービス「jSTAT MAP」+「Excel®」による立地診断~売上予測のしくみを作るご支援をしています。


☑無料の商圏分析サービス「jSTAT MAP」の導入支援

☑「jSTAT MAP」の使い方研修

☑分析、売上予測のためのExcel®を用いたツールの制作支援

☑現場が使えるようになるまでの継続支援


(*) Microsoft®Excel®は、米国MicrosoftCorporationの、米国、日本およびその他の国における登録商標です。


気軽にお問い合わせください

コメントを残す

*