フランチャイズ本部に必要な機能(組織)はどのように構築していくとよいのか?

前回のコラムでは、FC本部に必要な7つの組織=機能について解説をしました。

アーリーステージの本部においては、人員や資金などの面から、初めから全ての機能を自社で賄うことが困難な場合が想定されます。
今回のコラムでは、

  • どのような考え方・手順で、これらの機能を構築していくべきか?
  • これらの機能をアウトソーシングできないのか?
  • 他のFC本部はどのようにしているのか?

この点について解説していきます。

本部機能構築の優先順位とアウトソーシング

改めて本部に必要な7つの機能を確認します。

【機能1】商品/サービス開発・マーケティング機能
【機能2】教育研修機能
【機能3】店舗運営サポート・スーパーバイジンング(SV)機能
【機能4】店舗開発・加盟店開発機能
【機能5】物流機能
【機能6】情報システム機能
【機能7】業態開発・イノベーション機能

すでに店舗を展開し、FC展開にふさわしい業績が出てきているのであれば、大なり小なり【機能1】はあるものと想定されます。最初は、社長や直営店の店長などが、兼務で、この機能を果たしているケースもあるでしょう。ここは、加盟者が期待する重要な機能となりますので、社会情勢や経済状況、消費者ニーズなどの変化に対応し続けるためにも、企業の成長に合わせて少しずつ専任の担当を配置していくなど、充実させていきたいとこところです。
そして、これからFC展開をしていく場合、必ず準備しておきたい機能は、【機能2】【機能3】【機能4】です。
この場合、本部要員としては、社長を含めて3名程度は準備しておきたいところです。直営店の運営業務と兼務になることは想定されますが、例えば、

  • 現場をよく知る人員を教育担当兼SVにしつつ、最初のマニュアル作成を担当させる
  • 店舗・加盟店開発は人脈が広い社長が担当する
  • 加盟者との契約管理業務、入金確認などの総務ほか内勤業務の担当を用意する

というようなところから準備を進めていき、FC店が3店舗程度展開でき始めたら、専任の担当を配置するといった方法が考えられます。
FC本部としての成長に合わせて、最初はあまり人員やコストをかけずに立ち上げていくことが現実的です。
そして、【機能5】【機能6】【機能7】については、最初はアウトソーシングし、規模の拡大とともに自社に切り替えていくという方法があります。

FC本部のアウトソーシング事情

それでは、世の中のFC本部は、これらの機能をどうしているのでしょうか?
古い情報になりますが、2008年の経済産業省「フランチャイズチェーン事業経営実態調査報告書」によると、アウトソーシングを実施している本部機能として、

  1. 加盟者募集・契約交渉
  2. チェーンの宣伝活動
  3. 情報化,効率化

といった項目が上位に上がっています。
また、アウトソーシングの年間費用としては、概ね1000万円程度となっています。

しかしながら、
【機能2】教育研修機能
【機能3】店舗運営サポート・スーパーバイジンング(SV)機能
【機能4】店舗開発・加盟店開発機能
これらの3機能は、フランチャイズ本部の中核機能であるため、安易に外部にアウトソーシングすることはおすすめできません。
特にアーリーステージのチェーンにとってはノウハウを蓄積していく上で非常に重要となる機能なので、少し大変でも、前述したような手順を踏みながら作り上げていくことをおすすめします。

参考書籍:フランチャイズ研究会 著「フランチャイズ本部構築ガイドブック」(同友館)

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